
「日産ノートの中古車、驚くほど安いけど何か裏があるんじゃ…?」 街でよく見かける人気車だけに、魅力的な価格の裏にあるリスクを想像して不安になりますよね。特に人気のe-POWERは値崩れが大きく、「買って後悔しないか」と心配になる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、ノート中古が安い本当の理由から、「買ってはいけない」と言われるモデルの真相、そして具体的な必須チェックポイントまで、あなたの疑問と不安をすべて解消します。
最後まで読めば、価格の裏にあるリスクを完全に見抜き、あなたの予算や使い方に合った、後悔しない最高の一台を自信を持って選べるようになります。
- ✅ ノート中古が安いのは欠陥ではなく市場原理だとわかり、安心して車探しを始められる
- ✅ 「買ってはいけない」と言われるE12型の弱点を理解し、購入のリスクを的確に回避できる
- ✅ 予算や目的に合った、最もコストパフォーマンスの高い年式・グレードを判断できるようになる
- ✅ e-POWER特有のクセとメリットを把握し、自分の運転スタイルに合うかを見極められる
日産ノート中古が安い「本当の理由」と「買ってはいけない」評判の真相
日産ノート中古の値崩れの真相|「安いのは故障が多いから」は間違い

結論から言うと、日産ノートの中古車価格が安い、いわゆる「値崩れ」は本当です。しかし、これは車の性能が低いといった欠陥が理由ではありません。市場の原理に基づいた、明確な3つの理由が存在します。
1. 理由①:圧倒的な新車販売台数による「供給過多」
最も大きな理由は、新車としての絶大な人気そのものです。需要に対して中古車市場への供給が大幅に上回る「供給過多」の状態となり、販売店間の価格競争が激化。結果として、中古車価格が大きく押し下げられています。
特に2代目ノート(E12型)は、e-POWERが追加された2017年から3年連続で国内新車販売台数No.1を獲得するほどのベストセラーカーでした。
2. 理由②:技術革新が招いた「旧型の価値下落」
2020年に登場した3代目(E13型)は、プラットフォームやe-POWERシステムを刷新し、乗り心地や静粛性を劇的に向上させました。この魅力的な新型の登場により、先代のE12型は技術的に「古いモデル」と見なされ、相対的に価値が大きく下落しました。
3. 理由③:レンタカーやリース車両の大量流入
ノートの手頃な価格と使い勝手の良さは、レンタカーや法人リースとしても高い人気を博しました。これらの車両が一定期間を経て中古車市場にまとまって放出されることも、市場全体の供給量を押し上げ、価格を引き下げる一因となっています。
まとめ:ノート中古が安い理由
- 車の欠陥ではなく、新車がたくさん売れたことによる「供給過多」が最大の理由。
- 現行モデル(E13型)の登場で、旧型(E12型)の価格が大きく下がった。
- 安いのは「悪いクルマだから」ではなく、「市場に溢れるほどの人気車だから」という証拠。
【2025年】日産ノート中古の価格相場|モデル・e-POWER別に解説
日産ノートの中古車相場は、モデルの世代やパワートレインによって大きく変動します。現在の市場における大まかな価格帯を把握し、自分の予算と求める性能のバランスを考えるための判断基準を持ちましょう。

中古車選びで最も重要なのは、「今の相場観」を掴むことです。相場を知ることで、目の前にある中古車が「お買い得」なのか「割高」なのかを判断するモノサシができますからね。
モデル・世代別の価格相場と特徴
モデル/世代 | 中古車価格帯(目安) | 主な特徴 |
---|---|---|
3代目 E13型 (2020年~) |
約160万円~220万円 | 乗り心地・静粛性が大幅に向上した現行モデル。全体的に質感が非常に高い。 |
2代目 E12型 (e-POWER) (2016年~2020年) |
約70万円~130万円 | 中古市場の主力。価格とe-POWERの走りを両方楽しめる、最もコスパの良いゾーン。 |
2代目 E12型 (ガソリン) (2012年~2020年) |
約30万円~90万円 | e-POWER非搭載。とにかく安さを重視するならこの選択肢。シンプルな構造で維持しやすい。 |
- 上記の価格はあくまで目安であり、走行距離、修復歴の有無、ボディカラーによって変動します。
- スポーティな「NISMO」やカスタム仕様の「AUTECH」といった特別グレードは、相場より高値で取引されます。
まとめ:モデル別相場のポイント
- 最新の快適性ならE13型:予算目安は160万円~。質感を求めるならこの一択。
- 走りと価格のバランスならE12型e-POWER:予算目安は70万円~。最も狙い目のコスパ最強モデル。
- とにかく安さ重視ならE12型ガソリン:予算目安は30万円~。維持しやすさも魅力。
「日産ノートはやめとけ」は本当?主に2代目(E12型)を指す3つの弱点

中古の日産ノートを調べると目にする「やめとけ」という厳しい評判。これは購入をためらう大きな要因になりますが、その多くは2代目ノート(E12型)が持つ、特定の弱点を指しています。その理由を具体的に見ていきましょう。
1. 理由①:乗り心地の硬さと路面からの突き上げ感
E12型、特にe-POWERモデルで最も多く聞かれる不満点が、乗り心地の硬さです。e-POWERの力強いモーター出力に対して車体の設計がやや追いついておらず、荒れた路面や段差を乗り越える際に、ゴツゴツとした突き上げ感や、後部座席が跳ねるような挙動を感じることがあります。
2. 理由②:価格相応の内装の質感(チープさ)
E12型は価格を抑えるため、内装に硬質なプラスチックが多用されています。「安っぽい」と感じるユーザーは少なくなく、質感や収納の豊富さをライバル車と比較すると、見劣りする点は否めません。
- 全体的にプラスチック感が強い
- アームレストや後席マップランプなど装備が簡素
- 収納スペースがライバル車に比べて少ない
3. 理由③:荷室の段差など使い勝手の惜しい点
実用面での明確な弱点が、荷室の使い勝手です。E12型の後部座席は、背もたれを倒しても荷室の床とフラットにならず、大きな段差が残ってしまいます。これにより、大きな荷物や長さのあるものが積みにくいと感じる場面があります。

もっとも、これらの弱点の多くは、3代目のE13型で劇的に改善されています。だからこそ、「やめとけ」という評判がどの世代のノートを指しているのかを冷静に見極めることが大切なのです。
まとめ:「やめとけ」と言われるE12型の弱点
- 路面の凹凸を拾いやすく、乗り心地が硬いと感じることがある。
- 内装がプラスチック主体で、質感を求めるユーザーには物足りない。
- 後部座席を倒しても荷室がフラットにならず、大きな荷物が積みにくい。
- これらの弱点の多くは3代目(E13型)では改善済み。
日産ノートが「ひどい・後悔した」と言われる原因はe-POWERのエンジン音?
「ひどい」「買って後悔した」といった、さらに踏み込んだ否定的な評価。これらの声の根源を探ると、その多くは初代e-POWERシステム(E12型)が持つ、特有のエンジン作動音に行き着きます。購入後に「こんなはずじゃなかった」と後悔しないために、このシステムの最も重要な特性を理解しておく必要があります。
1. 原因:車速と無関係に作動する「不自然なエンジン音」
e-POWERは100%モーターで走行するため、多くの人は電気自動車のような静かな走りを期待します。しかし問題の核心は、発電用エンジンの回転数と車速が全くリンクしない点にあります。バッテリー充電のため、停車中や低速走行時に、予期せぬタイミングで突然「ブォォーン!」とエンジンが高回転で始動することがあるのです。

ドライバーからすると、この予期せぬエンジン音のため、「静かなはずなのにうるさい」「不自然で気持ち悪い」と感じてしまうことがあるんです。これが「ひどい」という評価の正体です。
2. 対策:購入前に必ず「試乗」してフィーリングを確認
このエンジン音に対する感覚は個人差が非常に大きく、全く気にならない人もいれば、どうしても許容できない人もいます。こればかりは、実際に試乗してご自身で体感してみる以外に確認する方法はありません。E12型e-POWERの購入を検討する場合は、この独特のエンジンフィールを許容できるかが、後悔しないための最大の分かれ道となります。
【改善情報】3代目(E13型)ではこの問題は劇的に改善されています。
E13型は、ロードノイズが大きい状況を検知し、その騒音に紛れ込ませるようにエンジンを始動させる世界初の制御を導入。ドライバーが感じるエンジン音の存在感を大幅に低減させることに成功しました。
まとめ:「ひどい・後悔」を避けるためのポイント
- 「後悔」の声の主な原因は、2代目(E12型)e-POWER特有の「不自然なエンジン音」。
- この感覚は個人差が大きいため、購入前に必ず試乗して許容できるかを確認することが必須。
- 3代目(E13型)ではこのエンジン音の問題はほぼ解消されており、静粛性は全くの別物。
日産ノート中古の「安い理由」を活かす!後悔しないための賢い選び方
【中古の日産ノート】購入前に確認必須の3つのチェックポイント

日産ノートの中古車は魅力的な価格ですが、安さに飛びついて安易に購入を決めると、後で思わぬ出費やトラブルに見舞われる可能性があります。ここでは、購入後に後悔しないために、最低限チェックすべき3つの重要ポイントを解説します。
1. チェックポイント①:リコール対応履歴の確認は必須
対策:車台番号を控え、日産の公式サイト等でリコール対応が完了しているか必ず確認する。
ノートは人気車ゆえにリコールの届け出も複数あります。中には走行不能に繋がる重大な内容も含まれるため、未対応の車両は絶対に避けるべきです。
- E12型:フロントコイルスプリングの不具合(折損の恐れ)
- E12型:インバーターのプログラム不具合(走行中にモーター停止の恐れ)
- E13型:エンジンマウントの不具合(走行不能の恐れ)
2. チェックポイント②:e-POWERシステムの健全性と保証
対策:バッテリー保証期間(5年10万km)の有無と、販売店の保証内容を確認する。
e-POWERの心臓部である駆動用バッテリーは、万が一故障した場合の修理費用が非常に高額(40万円以上)になる可能性があります。
日産のメーカー特別保証は「新車登録から5年間または10万km走行まで」です。この保証が残っている車両は安心感が大きく高まります。
保証期間が過ぎた車両の場合は、販売店が提供する中古車保証の範囲にe-POWERシステムが含まれているかが極めて重要になります。
3. チェックポイント③:安全装備(自動ブレーキ)の有無
対策:安全性を重視するなら、自動ブレーキが標準装備化された2015年7月以降のモデルを選ぶ。
今や必須の自動ブレーキですが、E12型ノートでは初期のモデルに標準装備されていませんでした。「エマージェンシーブレーキ」と呼ばれるこの機能の有無は、安全なカーライフを送る上で譲れない条件とすべきでしょう。
まとめ:中古ノート購入時のチェックリスト
- リコール確認:車台番号でメーカーサイトを検索し、未対応項目がないか必ずチェック。
- 保証の確認:e-POWER車はバッテリーのメーカー保証、または手厚い販売店保証が付いている車両を選ぶ。
- 安全装備の確認:2代目(E12型)を狙うなら、2015年7月以降の自動ブレーキ搭載モデルが最低条件。
中古ノートe-POWERの魅力と弱点|加速は最高、でも高速燃費が苦手?
ここまで注意点を多く述べてきましたが、e-POWER搭載の中古ノートは、その特性を正しく理解すれば、他に代えがたい魅力を持つ選択肢です。ここでは、そのメリットとデメリットを改めて比較し、どんな人に向いているのかを評価します。
1. e-POWERのメリット・デメリット早わかり表
メリット(長所) | デメリット(短所) |
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2. 【結論】e-POWERはどんな人におすすめ?

結論として、e-POWERは「市街地走行がメインで、キビキビとした運転を楽しみたい」という方には最高の相棒になります。逆に、高速道路での長距離移動が多い方は、その恩恵を感じにくいかもしれません。ご自身の運転スタイルに合っているか、よく考えてみてください。
まとめ:e-POWER搭載中古車の評価
- 最大の魅力は、モーター駆動ならではの力強く気持ちの良い加速感。
- アクセル操作だけで加減速できるワンペダルドライブは、特に街乗りで運転の疲れを軽減してくれる。
- 一方で、高速道路を走り続けるような場面では燃費が伸び悩むのが弱点。
- 自分の主な運転シーンが「市街地」か「高速道路」かで、e-POWERの評価は大きく分かれる。
あなたに最適な一台が見つかる!中古ノートの目的別おすすめモデル

これまで解説してきた情報を基に、あなたの予算や価値観に合わせた、具体的なおすすめモデルを提案します。どのノートが自分にとってベストな選択なのか、ぜひ見極めてください。
【結論】購入タイプ別・中古ノートのおすすめモデル
購入タイプ | おすすめモデル | こんな人におすすめ |
---|---|---|
品質・満足度重視 | 3代目 E13型 (2020年~) 価格目安: 160万円~ |
予算に余裕があり、乗り心地や静粛性など車の質を最優先したい方。後悔する可能性が最も低い最良の選択です。 |
コスパ最重視 | 2代目 E12型 後期 (2017年~) 価格目安: 70万円~130万円 |
e-POWERの走りを手頃な価格で体験したい方。E12型の弱点(乗り心地等)を許容できるなら最高の選択肢です。 |
低リスク・低予算重視 | 2代目 E12型 ガソリン (2015年~) 価格目安: 50万円~90万円 |
e-POWERの複雑なシステムが不安で、維持しやすい車を安く手に入れたい方。自動ブレーキ搭載車が狙い目。 |

【注意】このモデルは避けるのが賢明です
2代目 E12型 前期(2012年~2015年7月まで)のモデルは、衝突被害軽減ブレーキが標準装備でない可能性が高いです。現代の交通環境を考えると、安全性の観点から積極的におすすめすることは難しいと言えます。
まとめ:あなたに最適な中古ノートは?
- 予算が許すならE13型:全ての弱点が改善された、最も後悔しない満足度の高い選択。
- コスパで選ぶならE12型e-POWER後期:E12型のクセを許容できるなら、最高の相棒になる。
- 堅実さで選ぶならE12型ガソリン後期:e-POWERのリスクを避け、シンプルで安い車が欲しいなら最適。
- 前期型(~2015年7月)は安全装備の観点から、基本的には選択肢から外すのがおすすめ。