日産オーラを見積もると、40万円を超える「BOSEが入ったセットオプション」で手が止まります。音にそこまでこだわりがあるわけでもないのに、外すと何が無くなるのかが分かりにくいためです。
しかも2026年8月24日の一部仕様変更で、BOSEを標準装備にしたBlack Editionが加わりました。「付ける」「付けない」の二択だったところに、3本目のルートができています。
セットの中身と価格、Black Editionとの差額、BOSEを選ばなかったときに車がどういう状態で納車されるのかを並べます。読み終えたときに、自分がどのルートで見積もるべきかを決められる形にしています。
- ✅ BOSEが入る435,600円のセットオプションに何が含まれるかが分かり、音質と切り離して要否を判断できる
- ✅ 2026年8月に加わったBlack Editionと「G+セットオプション」の価格差を比べ、どちらで買うか決められる
- ✅ BOSEを付けない場合は「オーディオレス」で納車されることが分かり、ナビ・オーディオの費用を見積もりに入れられる
- ✅ ディーラーオプションのナビ・社外ナビとの費用差と、プロパイロットが付くかどうかの線引きを確認できる
日産オーラにBOSEはいらない?43.5万円を払う前の3つの判断基準
オーラでBOSEを積むかどうかは、音の好みより先に「435,600円のセットオプションに入っているナビ・プロパイロット・ETC2.0まで欲しいか」で決まります。
2026年8月24日の一部仕様変更でBlack Editionが加わり、同じ中身を標準装備にしたグレードを選ぶ道もできました。セットの中身、Black Editionとの価格差、HDMIとプロパイロットの扱い、同乗者がいるときの聞こえ方、そして売るときの見え方を順に整理します。
BOSEは単体で選べない。43.5万円のセットに何が入るのか
オーラのBOSEは、435,600円(税込)のメーカーオプションを選んだときだけ付きます。BOSEだけを足すことも、セットからBOSEだけを外すこともできません。
このオプションには名前が付いておらず、公式サイトでは装備名を「+」でつないだ長い一行で表示されます。中身を分けると次のようになります。
| 分類 | セットに含まれるもの |
|---|---|
| ナビ | NissanConnectナビゲーションシステム(地デジ内蔵)。9インチワイドディスプレイで、HDMI接続・Apple CarPlay・Android Auto連携に対応します |
| オーディオ | BOSEパーソナルプラスサウンドシステム。8スピーカー(フロント、前席デュアルヘッドレスト、ツイーター)とパーソナルスペースコントロール |
| 運転支援 | プロパイロット(ナビリンク機能付)、プロパイロット緊急停止支援システム |
| 通信・ETC | 車載通信ユニット(TCU)、SOSコール、ETC2.0ユニット(ビルトインタイプ) |
| 操作系・電源 | ステアリングスイッチ(プロパイロット操作を含む)、統合型インターフェースディスプレイ、USB電源ポート(TYPE-C 2個、TYPE-A 1個) |
| シート | 運転席パワーシート(スライド、リクライニング、リフター)。G・G FOURのみ |
音質だけを見て「高い」と感じても、ナビ・プロパイロット・ETC2.0を別々に買い足す前提で考えると見え方が変わります。逆に、そのどれも要らない人にとっては435,600円がまるごと余分なコストになります。
- BOSEはメーカーオプションのため、納車後の後付けはできません
- ネット上には「約40万円」と書かれた情報が残っていますが、2026年9月21日時点の公式価格は435,600円です
- 運転席パワーシートはG・G FOURだけに含まれます。leather editionはもともとパワーシートが付くため、この項目の差は出ません
※価格はいずれも日産公式サイト(価格・グレード/セルフ見積り)で2026年9月21日に確認したメーカー希望小売価格(消費税込み)です。販売価格は販売会社が独自に定めているため、契約前に見積書で確認してください。
まとめ:
- BOSEは435,600円のセットオプションでのみ選べ、単体での追加も除外もできない
- セットにはナビ・プロパイロット・ETC2.0・SOSコールが含まれ、音響だけの値段ではない
- メーカーオプションなので、付けるかどうかは契約時に決める必要がある
Black Editionという3つ目の道。Gに足すより安く付く
2026年8月24日に加わったBlack Editionは、その435,600円のセットの中身をすべて標準装備にしたグレードです。Gにセットオプションを足すより13,200円安く、そのうえでブラックの内外装が付きます。
「BOSE付きのオーラを買う」という同じゴールに対して、ルートが2本あり、価格が逆転しているという状態です。
| ベースグレード | 車両のみ | +セットOP | Black Edition | 差額 |
|---|---|---|---|---|
| G(2WD) | 2,849,000円 | 3,284,600円 | 3,271,400円 | 13,200円安い |
| G leather edition(2WD) | 2,951,300円 | 3,386,900円 | 3,362,700円 | 24,200円安い |
| G FOUR(4WD) | 3,096,500円 | 3,532,100円 | 3,518,900円 | 13,200円安い |
| G FOUR leather edition(4WD) | 3,198,800円 | 3,634,400円 | 3,610,200円 | 24,200円安い |
Black Editionには、セットの中身に加えてブラック塗装のグリルフィニッシャー・前後エンブレム・ドアミラー、専用カラーの17インチアルミホイール、ルーフトリムやピラーまで黒で統一した専用ブラックトリムが付きます。
選ぶときに見落としやすい点
- Black EditionはBOSEを外せません。「BOSEは要らない」という人は、このグレード自体を候補から外すことになります
- ボディカラーの選択肢が変わります。Black Editionではスミレ2トーン・ブリリアントシルバー・ピュアホワイトパール(単色)が選べません。代わりに専用色のステルスグレー2トーンとガーネットレッド2トーンが選べます
- G・G FOURで比べる場合、運転席パワーシートはセットオプション側にも含まれるため、この項目での装備差は出ません
- 黒い内外装が好みに合うかどうかは、価格差13,200円とは別の判断になります
※価格はいずれも日産公式サイト(価格・グレード/セルフ見積り)で2026年9月21日に確認したメーカー希望小売価格(消費税込み)です。販売価格は販売会社が独自に定めているため、契約前に見積書で確認してください。
まとめ:
- Black Editionはセットオプションの中身を標準装備にしたグレードで、Gに足すより13,200円、leather editionなら24,200円安い
- ブラック専用の内外装と17インチ専用アルミが付くぶん、装備では上回る
- BOSEを避けたい人にとっては、Black Editionも避ける対象になる
- ボディカラーの選択肢が入れ替わるため、色を先に決めている人は確認しておくと安心
HDMIもプロパイロットも同じセット。単体で足せない理由
車内でHDMI接続を使いたい場合も、高速道路でプロパイロットを使いたい場合も、選ぶものは同じ435,600円のセットです。どちらか片方だけを買うことはできません。
公式の装備表では、HDMIは独立した装備として並んでいません。NissanConnectナビゲーションシステムの仕様の中に「HDMI接続」と書かれている形です。つまり「HDMIが欲しい」は「純正ナビが欲しい」と同じ意味になり、純正ナビはこのセットにしか入っていません。
- HDMI接続:NissanConnectナビ(9インチワイドディスプレイ)の仕様の一部。ナビ単体をメーカーオプションで選ぶ設定はありません
- プロパイロット(ナビリンク機能付):ナビの地図情報と連動するため、純正ナビとセットでしか設定されていません
- ETC2.0・SOSコール・車載通信ユニット:同じセットに同梱。ETC2.0だけディーラーオプションに振り替えることはできます
- 納車後にこのセットを追加することはできません。ディーラーオプションのナビを後から付けても、プロパイロットは付きません
子どもに動画を見せたい、高速道路の渋滞で運転支援を使いたい、といった目的が1つでもあるなら、音質に関心がなくてもこのセットを選ぶことになります。逆に目的がスマホのナビアプリだけなら、セットを外す判断がしやすくなります。
まとめ:
- HDMIは単独の装備ではなく、純正ナビの仕様として用意されている
- プロパイロットはナビリンク式のため、純正ナビと同じセットからしか選べない
- 「動画を見せたい」「運転支援が欲しい」のどちらかがあるなら、音質と切り離して考える
ヘッドレストスピーカーは同乗者と合うか。後席の聞こえ方
BOSEパーソナルプラスサウンドシステムは前席のヘッドレストにスピーカーを内蔵する構成のため、前席と後席で聞こえ方に差が出ます。一人で乗る時間が長い人ほど評価が上がりやすい装備です。
公式の装備名は「8スピーカー(フロント、前席デュアルヘッドレスト、ツイーター)」で、リヤドアにスピーカーは含まれていません。後席まわりから直接音が出ない構成になっています。
| 評価軸 | 口コミ・レビューで見られる傾向 |
|---|---|
| 前席の聞こえ方 | 耳のすぐ近くから音が出るため、包まれるような感覚があるという評価が複数の専門メディアとオーナー投稿で見られます |
| 後席の聞こえ方 | リヤにスピーカーが無いぶん、走行音で細かい音がかき消される、音量を上げても音圧を感じにくい、という指摘があります |
| 後席の反対意見 | ヘッドレストからの音は後席にも届くため、雰囲気は感じ取れるという声もあります |
| 同乗者との会話 | 耳元に近い位置から音が出る構造上、音楽を流している間は会話が聞き取りにくくなる可能性があります |
後席はリヤにスピーカーが無いため、細かい音が走行音でかき消される。一方で、ヘッドレストからの音は届くのでライブ感はそこそこ感じられる、という声も見られます。
出典:価格.com「オーラ 2021年モデル」クチコミ掲示板ほか(2026年9月21日確認)
後席に人が乗る時間が長い家庭では、前席に合わせた音量が後席で心地よいとは限りません。逆に通勤や一人でのドライブが中心なら、この構造がそのまま利点になります。「誰と何時間乗るか」を先に決めてから判断すると、金額の見え方が変わります。
まとめ:
- 前席ヘッドレストにスピーカーを置く構成で、リヤドアにスピーカーは無い
- 後席の聞こえ方には「物足りない」「雰囲気は届く」の両方の声がある
- 同乗者との会話を重視するなら、試聴のときに後席にも座って確かめておくと安心
BOSEのリセールは期待できる?売却時の評価の考え方
「売るときに戻ってくるから実質タダ」という考え方は、435,600円のセットオプションには当てはめにくいと考えられます。メーカーオプションが売却時にどれだけ評価されるかを示した、査定会社などの公表データは見当たりません。実際の査定額は、年式・走行距離・カラー・時期によって変わります。
Black Editionを選んだ場合はどうなるか
- Black Editionはオプションではなくグレードのため、中古車市場では「オプション付きのG」ではなく「Black Edition」として扱われます
- 2026年8月24日に発売されたばかりで、中古車として流通した実績がまだありません。リセールにどう効くかは、現時点では判断材料がありません
売却額を前提に上乗せを正当化するより、「自分が乗っている間の満足に43万円台を払えるか」で判断したほうが、後から差が出にくくなります。
まとめ:
- オプションが売却時にどれだけ評価されるかの公表データは見当たらず、「元を取る」前提は置きにくい
- Black Editionのリセールは、発売直後で中古流通がないため現時点では判断できない
日産オーラはBOSEなしで十分?オーディオレスからの組み立て方
BOSEを付けないオーラは「オーディオレス」で、ドアとリヤの4スピーカーとアンテナだけが付いた状態で納車されます。音をどう整えるかは、そこに何を取り付けるかで決まります。
素のGに何が付いていて何が付いていないのか、取り付けたオーディオでイコライザーをどう考えるのか、社外ナビやディーラーオプションのナビにしたときに何が起きるのかを確認しておくと、「BOSEなしで足りるか」を自分の条件で判断しやすくなります。
素のGは「オーディオレス」。4スピーカーだけが付く状態
BOSEのセットを選ばないオーラは、「オーディオレス」で納車されます。ドアとリヤの4スピーカーとアンテナだけが付いた状態で、ナビやオーディオ本体は別に選ぶことになります。
公式の主要装備一覧では、Gの標準装備として次の3つが並んでいます。ここを知らずに「標準の音が悪いらしい」という話だけを見ると、判断を間違えやすくなります。
- オーディオレス(=オーディオ本体は付いていない)
- 日産オリジナルナビ取付パッケージ(4スピーカー〈フロント、リヤ〉、TVアンテナ、GPSアンテナ)
- シャークフィンアンテナ
つまり「BOSEなしの音」は、車が決めるのではなく取り付けたナビ・オーディオと、4スピーカーの組み合わせで決まります。ディーラーオプションのナビを付けるのか、社外品にするのかで結果が変わります。
車両側の静粛性が高いため、大きな音量にしなくても声や歌詞が聞き取りやすい、という傾向はあります。走行音そのものの評価は日産オーラはうるさい?高速や後席の音を検証。静音化の裏技で扱っています。
「標準スピーカーの音質」という言い方が紛らわしいのはなぜ?
オーラの素のグレードにはオーディオ本体が付かないためです。4スピーカーは付いていますが、鳴らす機械は自分で選ぶことになります。見積書に「オーディオレス」と書かれていたら、ナビ・オーディオの費用が別途かかると考えてください。
まとめ:
- 素のオーラはオーディオレスで、4スピーカーとアンテナだけが付く
- 「BOSEなしの音」は、取り付けるナビ・オーディオ側で大きく変わる
- 見積書で「オーディオレス」を確認し、ナビ・オーディオの費用を別に見込んでおく
音を整えるイコライザーの考え方と、機種ごとの読み替え方
4スピーカーのままでも、取り付けたオーディオのイコライザーを調整すると、音の厚みと聞き取りやすさは変わります。ただし調整項目の名前も段数も機種によって違うため、数値をそのまま入れるのではなく考え方で合わせます。
ドアに付く小径のスピーカーは、低音が出にくく、中音域がこもりやすいという共通の傾向があります。そこを補う方向で触ると、変化が分かりやすくなります。
調整する前に確認したいこと
- 手元の機種のイコライザーが何段階か(段数は機種によって異なります)
- 「Bass/Mid/Treble」形式か、周波数ごとのグラフィックイコライザーか
- 音量を上げた状態で調整しないこと。普段聴く音量で合わせます
調整の進め方
- すべてフラット(±0)に戻し、普段よく聴く曲を1曲決めます
- 低音を少しずつ上げ、ドアの内張りがビビり始める手前で止めます。ここが上限になります
- 声がこもって聞こえるなら、中音域を1段だけ下げます
- 高音を1〜2段上げて、輪郭が出るところで止めます
- 前後バランス(フェーダー)をわずかに後ろへ振り、広がりを確認します
| 調整項目 | 触る方向と狙い |
|---|---|
| 低音(Bass) | 不足しがちな量感を補う方向へ。上げすぎるとドアの内張りが共振してビビり音が出るため、音が濁る手前で止めます |
| 中音(Mid) | こもって聞こえるときだけ、わずかに下げます。下げすぎると声が痩せます |
| 高音(Treble) | わずかに上げると輪郭が出ます。上げすぎると耳に刺さりやすくなります |
| フェーダー(前後) | 後ろへ少し振ると音の中心が動き、車内全体に広がった印象になります |
それでも物足りない場合は、スピーカーだけを社外品に交換する選択肢もあります。BOSEのセット43万円台と比べると費用の桁が変わるため、先に調整だけ試してから考えても遅くはありません。
まとめ:
- イコライザーの数値は機種依存のため、段数ではなく「触る方向」で合わせる
- 低音はドアがビビる手前が上限。上げすぎると逆効果になりやすい
- 調整で足りなければ、スピーカー交換という段階的な選択肢もある
社外ナビで安くなる?アラウンドビューとプロパイロットの壁
社外ナビにしても、費用はメーカーオプションほど下がりません。ディーラーオプションのナビを選んでも差は33,346円で、しかもプロパイロットは付きません。
オーラで純正以外のナビを選ぶときに効いてくるのが、アラウンドビューモニターの扱いです。純正ミラーには映りますが、ナビ画面に連動表示させるには車両側の信号を変換する必要があり、対応できる店が限られるという声があります。
| 良い点 | 注意したい点 |
|---|---|
| ディーラーオプションのナビなら「ナビレコお買い得パック+ETC2.0」で402,254円。メーカーオプションより33,346円安く収まります | プロパイロットはディーラーオプションでは設定がなく、後から足せません |
| 社外ナビは機種の選択肢が広く、音響面の作り込みもしやすくなります | アラウンドビューモニターの画面連動に変換ユニットと追加工賃がかかり、総額は取付店の見積りで確認する必要があります |
| スピーカーだけ交換するなど、費用を段階的にかける選び方ができます | ステアリングスイッチ連動やパネル加工など、工賃側が読みにくくなります |
向いている人・慎重に選びたい人
- プロパイロットを使わないと決めているなら、ディーラーオプションのナビは候補にしやすい選択肢です
- 高速道路での運転支援を使いたいなら、メーカーオプションかBlack Editionに絞られます
- 社外ナビで費用を下げる目的なら、アラウンドビュー連動の可否と見積り総額を先に確認しておくと安心です
- スマホのナビアプリで足りる人は、オーディオレスのままディスプレイオーディオ系を選ぶと費用を抑えやすくなります
※価格はいずれも日産公式サイト(価格・グレード/セルフ見積り)で2026年9月21日に確認したメーカー希望小売価格(消費税込み)です。販売価格は販売会社が独自に定めているため、契約前に見積書で確認してください。
まとめ:
- ディーラーオプションのナビでも、メーカーオプションとの差は33,346円にとどまる
- プロパイロットはメーカーオプションかBlack Editionでしか選べない
- 社外ナビはアラウンドビュー連動の工賃が読みにくく、総額は見積りで確認する
日産オーラにBOSEはいらない?後悔を防ぐための最終チェック
オーラのBOSEは、音の好みで決める装備というより、ナビ・プロパイロット・ETC2.0をまとめて買うかどうかの判断になります。2026年8月24日にBlack Editionが加わったことで、同じ中身を選ぶルートが2本になりました。
ここまでの内容を、契約前に見返す形で下にまとめています。
この記事の結論・確認ポイント
- BOSEは435,600円のセットオプションでしか選べず、ナビ・プロパイロット・ETC2.0まで含んだ値段なので、音質だけで高い安いを判断しにくい
- 同じ装備を狙うなら、Black EditionのほうがGにセットを足すより13,200円(leather editionなら24,200円)安く、ブラック専用の内外装も付く
- 見積書で「オーディオレス」かどうかを確認し、ナビ・オーディオの費用が別にかかるかを契約前に確かめる
- 価格は2026年9月21日時点の公式値のため、契約時点のメーカー希望小売価格とボディカラーの選択肢を販売会社で再確認する
- 誰と何時間乗るか、高速道路で運転支援を使うかを先に決めておくと、自分の条件で判断しやすくなります


